シショー
毎日が最終回だと思っている。
僕は毎度、貴方に礼を伝える。
終わりが近づいていることを片隅に置きながら。
① ーーーーーーーーーーーーーー
貴方の目は何故だかとても分かりやすい。
怯えた目、憂いのある目が。
奥にどれだけのものを閉まっているのか。
金曜日:22時
今日はいつもと調子が違っていた。
師の経過と行末について、弟子ながら心配した。
幸せな方向に進んで欲しい。
この関係性である以上、踏み込んではいけないことは分かっている。
どれだけ魅力的と感じようと、このlineが最高に綺麗なのだろう。
切ない感情は美しいのだ。積極的に壊したくはない。
師の口から絶対に出ない言葉、伝えない言葉、選んだ言葉を僕は知っている。
明らかに調子が違う。
この人は自ら話題を晒すような人では無い。
②ーーーーーーーーーーーーーー
遠い話をされた。
矛先は僕では無いはずなのに、ナイフで優しく切られている気分だった。
痛みに気付かないくらい自然に。
後々、傷がついていることに気づくのだ。
貴方の受けたdamageを共有させられたか。
We both know that all consolation is irresponsible....
本気を感じる。
試されている、、、のかもしれないが
答えが分からなかった。真意が見えなかった。
甘い言葉は絶対に与えない、代わりに僕にわざとらしく余白を与えた。
温度が、、高い。
責任の半身を刺された。確かに重いものを感じる。
分かりやすい本音を絶対に表に出さない性分である。
他人に向けることはないのだ。優しいから。
ただ「言わない」態度を感じる。
③ ーーーーーーーーーーーーーー
師が僕をどう感じているか、何を知っているかは全くの未知数である。
僕に示す態度が全てだ。
貴方は調子づいている時が自然。
「 嫉妬 」
今まさに「好きなことを仕事にしている」
人物を目の前にしているのにも関わらず、自身を否定したセリフを放った。
僕に話してなどいない。
苦しげな挑発だった。
素直に出来なかった自分に対する怒りか?後悔か?
④ ーーーーーーーーーーーーーー
僕は立場上、安易に踏み込んではいけないし、騙され続けないといけない。
師は師を全うし、美しく消えなければならないのだ。
なのに傷跡を残した。