承認要求の答えが出てしまった

 目 次

  1.  すごい人になりたい欲

  2. 成功したい欲

  3. 承認欲求

 

 

なんとなくすごい人になりたい。

すごい人になりたくて仕方がない。

 

昔から自分は大器晩成型だから、「30代ぐらいには業界の重鎮に絶対なってる」ってめっちゃ妹に話して持論を展開している。

物心ついた時からネットの住民だったんで、twitterの存在自体は知っていたが個人情報の流出が怖くて一切手を出しておらず、まとめサイトとかリアルタイム検索とかで世論の把握をする程度くらいにしか閲覧をしかしていなかったんだけども、大学3年生で1人暮らしを始めたのをきっかけに話し相手いなくなるからいよいよ登録しちまうか、、、と思って始めてみたら、ちょっと斜めから傍観者的に見据え想像していた世界とはまるで違った。なんかもっと「おなかすいたー」「自撮りー」「あれきもい」とか一般人の本当にくだらない無益な情報ばかりを投稿して楽しむものだと思っていたら、あれって超有益な情報収集ツールじゃん、って実際やってみて気づいた。表面的なものしか見えていなかった。すっごい人とまるで友達かのように個人的な情報を得る事ができる、すごい人の普段の生活習慣、思想、物の見方、感性、が全部情報としてダイレクトに知ることができる。友達いないとなおさらtwitterで人を感じてしまうので、すごい人と友達になった気分にまでなってしまう。考え方、興味、関心ごとまで全部その人達に引っ張られていって、世界観が全て変わってしまった。同世代の若手ランカー、ばかり見て心の友にしている。フォローしている人によって、タイムラインの感じ方は全く変わってくるのかもしれないけど少なくとも私はそうやって脳が勘違いしていった。

 

そこで履き違えてしまうのは「なぜ私はすごい人ではないのか」。

無意識に比べてしまう環境がある。

俗に言う、「承認欲求の塊」。

評価されている人がすごく見える。そして、特にすごくない自分が外野のような感覚、に襲われる。距離が近いぶん、同じ土俵に立ったような気分になってしまう。会いに行けるアイドルへの勘違いはまさにこのこと。

大学でも、クラスの中ではできる方ではなかったし、周りが最初から技術面で優秀な人が多かったので、制作した作品について目立って評価されてこなかった。コミュ障極まってクラス全体における自分の立場からヒエラルキーの格差も感じて、劣等感拗らせることしかなかった。大学の文句は別記事でたっぷり言及するつもり。

 

同級生が学生の枠から飛び出て、メディアにでて仕事として成立し能力を認められ、成功している(ようにみえる)のが羨ましくてたまらない。実力ないくせに嫉妬心メラメラ。

無職(フリーター)極まって、毎日、人生について、本当の幸せについて、どの会社が本当に向いているのか、どうすればイラストの仕事貰えるのか、なんてことばかり考えて1日中 Google Chromeにタブ50個くらい開いたままPCに這いつくばってる訳だけども、ある日「若くして成功するには」とググり、「成功する人の10の習慣」「成功する人の考え方」とか自己啓発チックな結果ばかり出てくる中、1つだけ真逆のタイトルがでてきた。瀬田乃安さんの『若くして成功する悲劇』

 

 昔を振り返るに、若いうちほど成功したいという思いが強い気がします。若くして成功する人を見ると多くの人が羨望の眼差しで見るからでしょう。

 しかし、還暦を前にして思うのは、そんなに若いうちに成功したら苦しいだろうなっていうことです。若いうちに結果を出す人には世間も大きな期待を寄せる。そして、その期待に応えることが使命だと思い込んでいる。

 ネットの普及は、そうした期待や声援や称賛をリアルタイムに大量に届けるという状況を作ります。そうした状態が成功者を更に追い込むことになるのでしょう。そして、思うような結果が出なくなると、絶望に苛まれるのではないかと思うのです。

 しかし、そうした人ばかりだと世間もそういうモノかと思うのでしょうが、超人的に結果を出し続ける人がいるのも事実であり、そういう人がいる以上、結果を出せない人への風当たりは強くなると思います。

 若いうちはプレッシャーに苦しみ、老後は、プレッシャーがないのに苦しむ。それは、他力本願であったということかもしれません。自分で考えて行動するのではなく、周りの評価で行動した結果ではないかと思います。

 若いうちに成功しなくて良かった^^と心底思うのです。成功したくて出来なかったくせに何を言ってるんだ!と怒られると思いますが、結果良ければ全て良し!ということではないかと。

 若いうちは余り成功に捕らわれることなく、自分で考えて行動するということを心掛けて生きていけばよろしいかと思います。
(一部省略)

    https://ncode.syosetu.com/n3472eb/17/(小説家になろう)

 

成功したいと思ってしまうのは、成功したことがないから。成功した人の気持ちだって分からないし、表面的な部分しか見えていないことだってわかっているけど、私は世間しらずの若者なので成功して色んな人からの賞賛を浴びたい!評価されたい、認められたいと思ってしまう。が、瀬田さんは成功はするな!とおっしゃっている。

 

 この人が面白いのは、学校教育を真っ向から否定している所。

学校で勉強するからバカになる

学校で勉強するからバカになる

 

 

   『正しい欲望の見極め方』

欲によって動く人間のメカニズムを上手く利用したシステムが資本主義であると言いたいだけです。

 人間には様々な欲望があります。かつて三大欲望と言われた、食欲、睡眠欲、性欲は近年非常に不安定なものとなっている。それに代わって台頭したのが承認欲ではないかと思います。

 過食症、拒食症、睡眠障害、性欲減退など、かつての三大欲求は様々な問題を抱えているのに反して、承認欲だけは留まるところを知らない勢いではないでしょうか。

 今や世界は承認欲で動いていると言っても過言ではないでしょう。

 資本主義を動かすには三大欲ではダメなのです。きっと、三大欲だけなら、こんな発展は遂げれれなかったのではないでしょうか?つまり、資本主義を動かすには新たな欲が必要だったということです。

 もちろん、それを育んだのが学校教育ということ。みなさんは、学校で資本主義に必要な新たな欲望を持たされたということです。自分で持ったのではなく持たされたということに注意してください。

    https://ncode.syosetu.com/n4242dy/70/(小説家になろう)

コラム全編『選ばれし者たちへ』 https://ncode.syosetu.com/n4242dy/(小説家になろう)

 

 

問題はなぜ私がここまで、すごい人になりたい、成功したい、認められたい欲求に囚われているのか、だ。

「承認欲求」ってただの個人のメンタルの持ちようだったり、自己肯定感が低いから自分をもっと認めてあげよう♪褒めてあげよう♪大切にしてあげよう♪といった、クソネガティブ人間にポジティブシンキングをイマイチ腑に落ちない解決方法で押し付けられている風潮がある。こんなの納得できない。

どれだけ検索をかけても、「自己肯定感」が低いのは幼少期の家庭環境が悪いだの、親に否定的に育てられてきただの、もうそれって発育環境が全ての起因であって人格形成もメンタルまで全部それ。それって自分が生まれた家庭を恨むしかないよね???生まれる親を選ぶのだって、運のうち的な記事も読んだけどそんなの知るかですわ。

これだけメジャーな用語になっているのに今の10代20代みんな家庭環境悪いのかよ。うちもなかなか閉鎖的な家庭だったから、外部交流も希薄だし、よそ家庭の事情もそこまで知らないけど、、、

他の記事であったのは、今の昭和の親世代は色々発達して豊かじゃなかったから割と根性論で生きていたため、褒めて育てるというよりは、厳しく育てるのが主流だったからそういう世代の特徴があるという話。

ここまでくると、個人の引き当てた運が悪かった自分の運命を恨むしかなくなる。メンタル良好で、健やかに生きている奴がひたすら妬ましい。

 

 

 

 

そこで瀬田さんの記事を見つけ、世の真理を見つけたかのような発見があり、全て読ませてもらった。

元凶はなんと 資本主義 !!!!!!!そして、 学校教育 !!!!!!!!!

 

正直、こんなスケールのでかいものが原因だとは思わなかった。そりゃそうだ、信じて疑わずに当たり前のように過ごしてきたから。そもそも争ったら社会的に死ぬ。普通頭おかしい。

だが、個人的な家庭環境アレコレより、これが1番しっくりきた。自分のせいにしたくないから、環境(社会)のせいにしているのかもしれない。けど、学校教育こそが承認欲求を拗らせているのであって、競争社会こそが不安の原因だってことがすんなりと腑に落ちたのだ。

 

前回同様、自分のよくわからない根元欲求の正体がいつまで経っても見つからない時はまず前提条件を疑う。この場合は学校教育が諸悪の根元であったということ。資本主義は三角形ピラミッド、上流階級が少数いて下流階級が大勢いて支えられている。必然的に競争するのは当たり前の世の中であった。成績は1位からランキングで示される。あいつよりできる自分はすごい、あいつよりできない自分はすごくない、当たり前に植えつけられてきたやり方であったではないか。な〜〜〜ぜこんなことを普通にやってきたのか、怖い、怖くなってきた。

企業は利益を出すために競争をしなければ生き残ることができない、お金が発生するしそれは当然のことなんだけど、教育の場合はどうだ。今まで生死を競うものではなかったが必然的に競争し、序列をつけることを強いられてきたではないか。(将来役に立つからちゃんと知識として勉強しておかないといけない、という話は置いておいて)何故私たちはテストの点数や成績を競い合っているのか、それはいい高校・大学に入るため、何故優秀な大学に入ってSPI勉強して面接対策クソみたいにやって、クッソどうでもいい社会人マナーおよびメール定型文ESテンプレートを覚えないといけないのか。それって全部、資本主義に適合するためだったんじゃん!!!!!!!!!!!!!ふぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

試験勉強って、資本主義適合チェックだったんですね〜〜〜〜??????

不適合は足切り足切り〜〜〜ってことか!!!!!

すべて解決!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

こんな競争社会だからこそ、やりたいことより自分にできる事を仕事にしろと言われる訳だ〜〜〜!

それ早く言ってくれよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんで「好きなことして生きて行く」のYoutubeの代名詞が若者の間で流行って、時間に拘束される正社員がだけがすべてじゃないし終身雇用もなくなって転職しやすい時代になったし、フリーランスでもフリーターでも寛容な風潮になってきたのは資本三角形が徐々に崩れつつあって民主主義へ移行しているからなんですね〜〜〜〜〜???

 

 

だから社会の授業で、最初にあ〜んなに資本主義と民主主義を覚えさせられたんだ!

これがすべて!!もう永遠の課題!!!時代だわ、時代!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが分かったところで、私どうやって生きて行くの!!!!!!!! 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

読んだ事ない!

 

 

 

おわり!